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特許協力条約

読み: PCT /とっきょきょうりょくじょうやく 

特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)とは、1970年にワシントンで締結された国際条約で、複数の国での特許取得を簡易・経済的に行うための国際出願制度の基盤を定めています。WIPOが管理し、2024年現在で160カ国以上が加盟しています。日本は1978年に加盟しました。

PCTの主な手続きフロー

  1. 国際出願:受理官庁(日本では特許庁)に国際出願書類を提出
  2. 国際調査:国際調査機関(ISA)が先行技術を調査し、国際調査報告・見解書を作成(出願から約16〜18ヶ月)
  3. 国際公開:出願日から18ヶ月後にWIPOがPCT公報として国際公開
  4. 国内移行:優先日(最先の出願日)から原則30ヶ月以内に各国特許庁へ国内移行手続き

PCTを使うメリット

  • 1回の手続きで多数国への出願権を確保できる
  • 国内移行まで最大30ヶ月の猶予期間があり、事業展開状況に応じて出願国を絞り込める
  • 国際調査報告で特許取得可能性を事前に把握でき、コスト無駄を削減できる
  • 日本語で出願できる(翻訳は国内移行時に提出)

企業法務での実務ポイント

グローバル展開する企業にとって、PCT出願は知財戦略の重要ツールです。日本での特許出願から12ヶ月以内にPCT出願を行うことでパリ条約優先権を確保し、その後30ヶ月以内に出願国を確定します。翻訳費・各国代理人費用が高額になるため、市場規模・競合状況に基づいた出願国の絞り込みが重要です。弁理士・弁護士と早期に戦略を策定することが推奨されます。

関連法令・条約

特許協力条約(PCT)、特許法、パリ条約

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