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企業法務の用語集

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事業再生

読み: じぎょうさいせい 

事業再生とは、過剰債務・収益悪化・資金繰り危機に陥った企業が、法的手続き(民事再生・会社更生・破産)または私的整理(金融機関との交渉・ADR・中小企業再生支援協議会の活用)を通じて、事業の継続性を確保しながら財務・経営の正常化を図るプロセスの総称です。

事業再生の類型

  • 法的再生:裁判所が関与し、法律の強制力によって再生計画を全債権者に強制できる。民事再生・会社更生が該当
  • 私的再生:裁判所を介さず、主要債権者との任意交渉で再建計画を合意する。公開度が低く取引先への影響が小さい
  • ADR型再生:第三者機関(事業再生ADR機関など)が仲介し、全金融機関の合意形成を支援する

事業再生のプロセス

  1. 危機認識・財務診断:キャッシュフロー・借入状況・収益構造の現状把握
  2. 手法選択:事業の状況・債権者構成・スポンサーの有無から最適な手法を選定
  3. 再生計画の策定:収益改善計画・債務削減計画・資金調達計画の一体策定
  4. 債権者との合意形成:主要金融機関・取引先債権者への説明・交渉
  5. 計画の実行・モニタリング:数値管理・計画修正・PDCAの実施

事業再生と清算の判断基準

事業再生を選択するか清算(破産)を選択するかは、「事業価値が清算価値を上回るか否か」が基本的な判断軸となります。優良な事業・技術・顧客基盤・ブランドが存在し、過剰債務さえ解消できれば収益が見込める場合は再生が選択されます。

企業法務での実務ポイント

事業再生の局面では、法務部門は(1)経営者への法的責任の説明(善管注意義務・損害賠償リスク)、(2)主要契約の継続性確認、(3)労働問題への対応(整理解雇の4要件等)、(4)情報管理・インサイダー取引防止の設計の4点で重要な役割を担います。早期に弁護士と連携し、手法選択段階から法的観点を組み込むことが成功への鍵です。

関連法令

民事再生法、会社更生法、破産法、中小企業の事業再生等に関する法律(2023年施行)

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