用語集

企業法務の用語集

お気に入り追加

中小企業再生支援協議会

読み: ちゅうしょうきぎょうさいせいしえんきょうぎかい 

中小企業再生支援協議会は、財務的困難を抱える中小企業の事業再生を支援するために、中小企業庁の施策として各都道府県の商工会議所等に設置されている公的支援機関です。2003年に全国47都道府県に設置され、弁護士・公認会計士・税理士・中小企業診断士等の専門家が常駐またはサポーターとして協力しています。

支援の主な流れ

  1. 相談・受付:中小企業経営者や金融機関からの相談を受け付ける(秘密厳守)
  2. 一次支援(相談・助言):財務状況の確認・金融機関との調整助言
  3. 二次支援(再生計画策定):外部専門家(弁護士・会計士等)を関与させ、実現可能な再生計画を策定する
  4. 金融機関への説明・調整:複数の金融機関に対して再生計画の説明会を開催し、リスケ・債権放棄の協力を求める
  5. モニタリング:計画策定後も定期的に進捗を確認し、必要に応じて計画修正を支援

中小企業再生支援協議会の特徴

  • 無料または低廉な費用:公的機関のため、利用費用が安い(一次支援は無料)
  • 秘密厳守:相談内容は第三者に漏らさないことが保証されている
  • 中立性:金融機関・スポンサーのいずれにも偏らず、中小企業の立場で支援する
  • 法的手続きとの連携:私的整理での解決が難しい場合は、弁護士と連携して法的手続きへの移行を支援

2023年の制度改正(中小企業再生法)

2023年4月施行の「中小企業の事業再生等に関する法律(中小企業再生法)」により、協議会を活用した私的整理に新たな法的効力(計画の多数決要件・少数反対債権者への強制力)が付与されました。これにより、全金融機関の同意が得られなくても再生計画を実行しやすくなりました。

企業法務での実務ポイント

金融機関からのリスケ交渉・債権放棄の依頼にあたって、中小企業再生支援協議会の第三者的な立場を活用することで、経営者の説明責任を果たしやすくなります。法務部門は、協議会への提出書類(財務諸表・借入一覧・事業計画書)の法的有効性確認と、再生計画に盛り込まれる担保・保証の変更条件の検討を行います。

関連法令

中小企業の事業再生等に関する法律(2023年施行)、中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律

関連用語集

貴社の課題解決に最適な
弁護士とマッチングできます
契約書の作成・レビュー、機密性の高いコンフィデンシャル案件、M&A/事業承継など、経営者同士でも話せない案件も、
企業法務弁護士ナビでは完全非公開で相談可能です。貴社の課題に最適解を持つ弁護士、最大5名とマッチングできます。
弁護士の方はこちら