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企業法務の用語集
財務DD(Financial Due Diligence:財務デューデリジェンス)とは、M&Aにおいて買い手側が依頼した公認会計士・財務アドバイザーが、対象会社の財務諸表・会計処理・収益力・資産・負債・キャッシュフローを詳細に調査・分析するプロセスです。法務DD・ビジネスDDと並んでDDの3本柱の一つであり、買収価格の算定(バリュエーション)の基礎情報を提供するとともに、表明保証条項・補償条項の設計にも直接影響します。
財務DDの報告書(FDDレポート)には、正常化EBITDAの計算・運転資本の正常水準・ネットデットの調整項目・主要リスクが記載されます。これらは買収価格交渉の根拠となるとともに、SPAの価格調整条項(クロージングアカウンツ)の設計にも使用されます。
財務DDでは、売り手が提示した事業計画の達成可能性を検証することも重要な役割です。過去の実績と計画の乖離の原因分析・将来の主要仮定(成長率・コスト構造)の合理性評価を通じて、DCF法によるバリュエーションの信頼性を高めます。