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EV

読み: いーぶい 

EV(Enterprise Value:エンタープライズバリュー)とは、企業の事業全体の経済的価値を示す指標です。株主価値だけでなく、債権者(借入金等)も含めた企業全体への投資価値を表します。M&Aにおける買収価格の算定や企業間比較において広く使用される重要な概念です。

EVの計算方法

EV = 時価総額(株式時価総額)+ 有利子負債 ー 現金・現金同等物

  • 非上場企業では株式時価総額の代わりに株式価値評価額(DCF法・類似会社比較法等)を使用します。
  • 有利子負債には銀行借入・社債・リース債務(IFRS16号適用後は使用権資産に対応する負債)が含まれます。

EVを用いた評価指標

  • EV/EBITDA倍率:EV ÷ EBITDA(税引前利益+支払利息+減価償却費)。M&Aの買収価格妥当性を判断する主要マルチプル。業種によって異なりますが、一般的に5〜15倍程度が多く見られます。
  • EV/売上高倍率:収益性が低い成長企業の評価に使用。
  • EV/EBIT倍率:減価償却の影響を含んだ収益性との比較。

M&A実務でのポイント

M&Aにおける買収価格交渉では、EVを出発点として「EV=株式価値+純有利子負債」の関係から株式取得価格を算出します。買収後に有利子負債の返済計画を立てる際、EV/EBITDAのデレバレッジシミュレーション(借入返済による倍率低下)が重要な分析ツールとなります。財務DDにおいて純有利子負債の正確な把握(簿外債務・オフバランス負債を含む)がEV計算の前提となります。

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