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正常収益

読み: せいじょうしゅうえき 

正常収益とは、企業が通常の事業活動を継続する中で安定的・反復的に生み出すことができる収益のことです。決算上の利益から、一時的・非経常的な損益項目(特別損益・役員退職慰労金・経営者の過剰報酬等)を除外し、実態に即した収益力を把握するために用いられます。

正常収益の計算

一般的な計算式:
正常収益 = 経常利益(または営業利益)± 一時的損益の調整 ± 正常化調整

主な調整項目:

  • 役員への過大報酬・退職金の加算
  • オーナー経営者の個人的費用(会社経費計上分)の除外
  • 特別損失・特別利益の除外
  • 租税公課の調整

正常収益とのれん(営業権)の関係

中小企業M&Aで広く用いられる年買法では、「のれん = 正常収益 × 年数倍率(通常2〜5年)」として営業権が算定されます。正常収益の水準が企業価値に直接影響します。

企業法務での実務ポイント

  • 財務DDでは、過去3〜5期分のP/Lを分析して正常収益を算定するのが標準的
  • オーナー系企業では役員報酬・交際費等に個人的支出が混入しているケースが多く、買主側がしっかり正常化調整を行う必要がある
  • 正常収益の算定方法や調整項目についての認識の相違が、売買価格交渉での主要な論点となることが多い

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