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第三者割当増資

読み: だいさんしゃわりあてぞうし 

第三者割当増資とは、公募や既存株主への優先割当(株主割当)ではなく、特定の第三者(役員・従業員・取引先・投資家・他社等)に新株を引き受ける権利を付与して行う増資のことです。会社法第199条以下に規定されています。

目的と活用場面

  • 資金調達:事業拡大・設備投資・運転資金等のための資金確保
  • M&A・資本業務提携:相手方に株式を発行することで関係強化・経営参加を促す
  • 財務改善:債務超過解消・自己資本比率改善のための増資
  • 敵対的買収対策:友好的な株主に株式を発行することで買収防衛に用いる

会社法上の規制

  • 「特に有利な発行価額」による場合は株主総会の特別決議(議決権の2/3以上)が必要
  • 上場会社の場合は証券取引所規則(希薄化率25%以上等)にも従う必要がある
  • 大規模な希薄化(発行済株式の300%超等)は株主総会決議が必要

企業法務での実務ポイント

  • 既存株主の持分が希薄化(ダイリューション)するため、既存株主との関係・反応を事前に検討することが重要
  • 株式の発行価額の適正性(「特に有利な価額」に当たるか)の判断が法的リスクのポイントとなる
  • 総数引受契約を締結することで割当手続を簡便化できる(会社法第205条)
  • M&Aにおいて株式交付でなく第三者割当増資を使う場合、支配権の変動と反社会的勢力等の確認も必要

関連法令

  • 会社法第199条〜第213条(募集株式の発行)

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