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劣後ローン

読み: れつごローン 

劣後ローン(劣後債務)とは、企業が倒産・清算した際の弁済順位が通常の銀行借入・社債等の一般債権より低く設定された融資のことです。「資本性劣後ローン」とも呼ばれ、貸し手(金融機関等)からは資本の一部としてみなされるため、自己資本比率の改善に貢献します。

劣後ローンの特徴

  • 弁済順位の劣後:倒産時は一般債権者への弁済が完了した後に弁済される
  • 資本性の認定:金融機関の審査上、自己資本に準ずる「資本」として扱われるため、財務指標が改善する
  • 高い金利:リスクが高い分、通常のローンより金利が高く設定される
  • 長期・固定:返済期間が長く(10〜20年)、借入期間中の元本返済がないケースも多い

主な活用場面

  • 事業再生・財務改善:過剰債務企業の財務構造改善(DDS:デット・デット・スワップ)
  • M&Aの資金調達:LBOファイナンスのメザニン部分として活用
  • スタートアップ・成長企業の資金調達:日本政策金融公庫の「資本性劣後ローン」等の政府系融資制度

企業法務での実務ポイント

  • 劣後ローンの「資本性」認定には、一定の要件(期限の利益喪失事由がないこと・損失吸収条項の存在等)が求められる
  • M&Aにおける買収ファイナンスでは、シニアローン(優先)・メザニン(劣後ローン)・エクイティ(株式)の多層構造でリスク・リターンを設計する
  • 日本政策金融公庫の資本性劣後ローンは中小企業の事業再生・創業支援に広く活用されており、最大14.4億円・最長20年の融資が可能(2025年時点)

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