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PMI

読み: ぴーえむあい 

PMI(Post Merger Integration:ポスト・マージャー・インテグレーション)とは、M&Aのクロージング(取引完了)後に行われる、買収企業と被買収企業の経営・組織・業務プロセス・システム・企業文化を統合するプロセスの総称です。「M&Aの成否の7〜8割はPMIで決まる」とも言われ、買収後の企業価値向上を実現するための最重要フェーズです。

PMIの主な領域

  • 経営・ガバナンス統合:取締役会・経営会議の再編、報告ライン・意思決定プロセスの整備
  • 人事・組織統合:組織再編、評価制度・給与体系の統一、キーパーソンのリテンション
  • 業務プロセス統合:営業・調達・物流・会計等の業務フロー統一
  • ITシステム統合:基幹システム(ERP)・会計システム・セキュリティポリシーの統合(システムDDの結果を反映)
  • 企業文化・カルチャー融合:価値観・慣習の違いによる摩擦の解消

PMIのスケジュール

PMIはクロージング前の「デイワン(Day 1)準備」から始まり、一般的に以下のフェーズで進みます。

  • Day 1〜100日:緊急課題対応・コミュニケーション計画実行・基盤整備
  • 100日〜1年:システム・業務プロセスの統合、シナジー施策の実行開始
  • 1〜3年:本格的なシナジー実現・文化融合の完了

PMI失敗の主な原因

  • キーパーソンの退職(特に被買収側の優秀な人材流出)
  • 企業文化の衝突(買収者側の押しつけ・被買収側の抵抗)
  • ITシステム統合の遅延・コスト超過
  • のれんの過大計上とシナジー未実現による減損

実務上のポイント

PMI計画はDD(デューデリジェンス)段階から策定を始め、クロージング後に迅速に実行できる体制を整えることが重要です。中小企業M&Aでは、経営者個人への依存度が高いため、前オーナーの引継ぎ期間(アーンアウト条項・顧問契約)の設計が特に重要です。

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