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のれん

読み: のれん 

のれん(Goodwill)とは、企業の買収・合併において、買収価格が被買収企業の純資産(時価)を上回った場合の差額のことです。超過収益力とも呼ばれ、ブランド力・顧客基盤・人的資本・技術力・立地条件など、貸借対照表には計上されない無形の価値を金額で表したものです。

のれんの会計処理

のれんの会計処理は、適用する会計基準によって異なります。

  • 日本基準(J-GAAP):20年以内の効果が及ぶ期間で定額償却(規則的償却)。毎期の損益計算書に費用計上されます。
  • 国際財務報告基準(IFRS):原則として償却を行わず、毎期「減損テスト」を実施。減損が認められた場合のみ損失計上します。
  • 米国会計基準(US-GAAP):IFRSと同様に定期償却なし、減損テスト方式を採用しています。

のれんが生じる主な場面

  • 株式譲渡・株式交換による企業買収
  • 事業譲渡・会社分割による事業取得
  • 合併(吸収合併・新設合併)

企業法務・M&A実務でのポイント

のれんは買収価格の妥当性を判断する重要な指標であり、高額ののれんは「買収価格が高すぎた」リスクを示します。PMI(統合後プロセス)がうまくいかず、のれんの減損処理が発生すると、大幅な特別損失が計上される場合があります。デューデリジェンスの段階でのれんの規模と根拠を精査することが重要です。

2024年以降、日本でもIFRS採用企業が増加しており、のれんの減損テストの精度向上が求められています。グループ会社管理の観点からも、子会社単位でののれん管理体制の整備が課題です。

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