顧問弁護士の存在を知っている方は多いかと思いますが、今まで契約を検討したことがなければ顧問契約した際の費用や料金形態、相場に関して知る機会はあまり多くないと思います。
今回は顧問弁護士のメリット・デメリットをはじめ、料金形態や具体的な費用、どのような弁護士を選ぶのが良いのかをご紹介していきます。
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顧問弁護士の費用内訳と相場
企業が弁護士と顧問契約を結ぼうとすると月額で顧問料という費用がかかるのが一般的です。
顧問料とは?
顧問料とは、企業と弁護士が顧問契約を結ぶ際に発生する費用のことで、毎月一定の顧問料を支払うことでトラブル等が起こった際に優先的に対応してくれたり、会社の法務関係を請け負ってくれます。
顧問料の相場
2009年の日本弁護士連合会(日弁連)が全国の弁護士に行ったアンケートによると、月額5万円のところが約半分を占め、中には2万円や3万円のところや10万円のところもあるそうです。
顧問料以外にかかる費用
顧問契約の範囲を超える業務を依頼する際には、顧問料とは別に以下のような費用がかかる場合があります。
着手金
訴訟等、特定の事案を委任する際に発生する費用です。
タイムチャージ
月額の顧問料を支払わない代わりに、企業からの案件の処理にかけた時間(1時間単位)の分だけかかる費用のことを言います。
実費
交通費、通信費、収入印紙代、コピー代等案件にかかった費用です。
顧問弁護士が行う業務
弁護士と顧問契約を結ぶと、以下のように多くのメリットがあります。
迅速に対応してくれる
顧問契約を結んでいれば、相談するたびに会社の事情などを説明する必要がなく、会社の中で何か急を要する事やトラブルが起きたりした時に、優先的にかつ迅速に対応してくれます。
内容にもよりますが、わざわざ弁護士事務所に行く必要はなく電話やメールで相談することもできます。
様々なアドバイス等をしてくれる
顧問弁護士は会社の事情をよく理解しているので、色々な観点から実情にあったアドバイスをしてくれます。
顧問契約が長くなっていくほどお互いの信頼関係も深まっていくので、良いパートナーになっていくことでしょう。
トラブルに対する事前予防
事後的な対応だけでなく、トラブルになりそうな段階で相談できて、本格的なトラブルになる前に会社の損害を未然に防いでくれます。
契約書の作成
取引先等と交わす契約書が不利になるものではないか、法律的に問題がないかチェック、作成をしてくれます。
経済的負担の軽減
弁護士と顧問契約を結ぶと、会社の法務部門のように活用することができます。
自社で法務部門を立ち上げようものなら、手間や人件費等大きな負担を強いられますが、顧問弁護士なら月額5万円程度の顧問料を払えば法律の専門家が対応してくれます。
また、顧問料は経費として処理できるので節税にもなり負担の軽減にもなります。
顧問弁護士費用をできるだけ節約する方法
いくらメリットがあるからと言っても毎月かかる顧問料はとても負担になるものだと思います。では、顧問料を少しでも節約する方法はあるのでしょうか。
他の企業から紹介してもらう
周囲の付き合いのある企業の経営者から紹介してもらう方法があります。
付き合いのある人からの紹介であれば、親近感が持てますし弁護士の方も最初から丁寧に対応してくれます。
紹介を受けた弁護士の費用が安ければそのまま顧問契約することをお勧めします。
弁護士事務所のサービスプランを利用する
弁護士事務所によっては様々なサービスプランを用意しています。
例えば
- 利用頻度によって顧問料が安くなる
- 法務業務を自社に必要なものに限って安くなる
- スポット依頼には顧問料1年間無料
このようにそれぞれのクライアントにあわせたプランがあります。
自社にあった弁護士事務所を見つければ費用を抑えられるかもしれません。
良い顧問弁護士を選ぶ3つのポイント
費用もさることながら、自分にあった良い弁護士であることもとても大事なことです。
良い弁護士を探すためのポイントを3つお伝えします。
広告等にあまり力を入れていない
良い弁護士というのは紹介でクライアントを増やしているケースが多々あります。
TVのCMや立派なHPを出しているところが悪いというわけではありませんが、紹介するということは、その紹介する人もその弁護士に好感を持っているということであり、優良な弁護士である可能性が高いです。
自分との相性が合うかどうか・信頼できるか
おそらくここが一番大事でしょう。
いくら人から紹介されたり勧められたり、費用が安かったりしても自分とフィーリングが合わなければ安心して相談することができませんよね。
費用は明確か
弁護士費用は事務所によってバラバラですが、中には費用が不明確で後々予想以上の費用が請求されてトラブルになるようなケースもあります。
一度相談してみて、費用をきちんと説明してくれる弁護士に依頼するようにしましょう。
まとめ
ここまで顧問弁護士とその費用について書いてきましたがいかがでしたでしょうか。最後にお伝えしたいのが、費用の安い弁護士が必ずしも良い弁護士ではないということです。逆も同じです。
自分に合うのか、安心できるのかということも大事にしながら、その中で納得の行く費用の弁護士を探していきましょう!
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