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シンジケートカバー

シンジケートカバー取引とは、IPOにおけるオーバーアロットメント(予定数を超えた追加売出し)と組み合わせて実施される株価安定化措置の一つです。主幹事証券会社が大株主等から借り受けた株式を返還するために市場から同銘柄を買い付ける取引を指します。

仕組みと流れ

  1. オーバーアロットメント実施:主幹事が大株主から株式を借り、本来の売出し数より多く投資家へ配分する
  2. 上場後の株価動向確認:上場後30日以内の安定操作期間中に株価を観察
  3. 株価が公開価格を下回る場合:市場から買い付け(シンジケートカバー)を行い株価を下支えする
  4. 株価が公開価格を上回る場合:グリーンシューオプションを行使して新株を取得し借株を返済する

グリーンシューオプションとの違い

シンジケートカバーは市場からの買い付けによる株式調達であるのに対し、グリーンシューオプションは発行会社から追加新株を取得する権利の行使です。両者を組み合わせることで上場後の株価安定機能を果たします。

企業法務での実務ポイント

シンジケートカバー取引は金融商品取引法上の「安定操作取引」に該当しないよう、法令上の要件(公告・届出等)を厳格に遵守する必要があります。主幹事証券会社との間でオーバーアロットメントに関する契約条件を事前に明確化することが重要です。

関連法令

金融商品取引法第159条(相場操縦的行為の禁止)、同法施行令第20条(安定操作取引)

シンジケートカバーの実務的な意義

シンジケートカバー取引は、上場後30日前後の安定操作期間中に実施されます。主幹事証券会社は株価が公開価格を下回った場合に市場から株式を買い付けることで需給を安定させます。この取引は金融商品取引法上の届出・公告要件を満たして実施する必要があり、取引の実施・結果について目論見書での事前開示が求められます。発行体としては、オーバーアロットメントの規模と安定操作の仕組みを有価証券届出書で適切に開示することが重要です。

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