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企業法務の用語集
エディネットとは、金融商品取引法に基づく開示書類を電子的に提出・閲覧するために、金融庁が運営しているシステムです。正式名称は「Electronic Disclosure for Investors' NETwork」で、一般には英字の「EDINET」で表記されます。
有価証券報告書や有価証券届出書、大量保有報告書などについて、提出から公衆縦覧までの手続きを電子化しています。閲覧サイトは原則として24時間365日稼働していますが、定期保守などによる計画停止時間は除かれます。
EDINETでは、企業の財務や事業、資金調達、株式保有、公開買付けなどに関する法定開示書類を確認できます。代表例は次のとおりです。
2024年4月施行の制度改正により、金融商品取引法上の四半期報告書制度は廃止され、上場会社の第2四半期に相当する法定開示は半期報告書へ移行しました。過去に提出された四半期報告書は検索結果に表示されることがありますが、現在の提出書類を調べる際は、四半期決算短信と混同しないよう注意が必要です。
提出者名が似ている会社もあるため、証券コードや所在地、提出者法人番号などを併せて確認すると取り違えを防げます。また、訂正報告書が提出されている場合は、当初提出分だけでなく訂正内容も確認する必要があります。
EDINETは上場会社だけのシステムではありません。金融商品取引法に基づき有価証券報告書や有価証券届出書などの提出義務を負う発行者のほか、大量保有報告書の提出者、公開買付者なども利用します。非上場会社でも、有価証券の募集・売出しや株主数などの事情によって開示義務が生じる場合があります。
一方、非上場会社であるという理由だけで、すべての会社にEDINETの提出義務が課されるわけではありません。提出要否、書類の種類、提出期限は、発行する有価証券や取引の内容、会社の状況によって判断します。
EDINETとTDnetは、根拠と対象となる開示が異なります。EDINETは、金融商品取引法に基づく法定開示書類を提出・閲覧する金融庁のシステムです。これに対しTDnetは、上場会社が取引所規則に基づく適時開示を行うために利用するシステムです。
たとえば、有価証券報告書や大量保有報告書を調べるときはEDINET、決算短信や業績予想の修正、重要な決定事実・発生事実を調べるときはTDnetが主な確認先です。同じ企業を調査する場合でも、一方だけでは必要な情報がそろわないことがあります。
EDINETでは、書類一覧や提出書類データをプログラムから取得するためのAPIが提供されています。大量の開示書類を継続的に収集したい場合や、競合会社の提出状況を確認したい場合に便利です。利用時はEDINET APIの現行仕様、認証方法、利用条件を確認します。
また、EDINETに提出される多くの書類では、財務情報などに電子的なタグを付けるXBRLが使われています。XBRLデータを利用すると、複数社や複数年度の数値を機械的に抽出しやすくなります。ただし、会社独自の拡張要素や訂正書類があるため、数値だけを取得して終わらず、原文や注記も確認することが大切です。
EDINETの情報は重要な調査材料ですが、書類の基準日以後に事情が変わっている場合があります。登記事項証明書、自社サイトのIR資料、TDnetの適時開示なども併せて確認すると、情報の鮮度と正確性を補えます。
提出会社の事業内容、財務情報、経営上のリスク、役員・大株主の状況などを確認できます。大量保有報告書から株券等の保有状況を、公開買付届出書から買付条件を調べることもできます。確認できる項目は書類の種類によって異なります。
閲覧サイトでは、利用者登録をせずに開示書類を検索・閲覧できます。書類を提出する側は、EDINETコードの取得や届出など、提出者としての準備が必要です。
法定開示書類を確認するならEDINET、上場会社の適時開示を確認するならTDnetが基本です。企業調査や重要情報の確認では、両方を検索すると見落としを減らせます。
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