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浮動株比率

読み: ふどうかぶ 

浮動株比率(Float Ratio)とは、実際に市場で売買される可能性のある株式(浮動株)の発行済み株式総数に対する割合を示す指標です。大株主・創業者・政府等が長期保有する固定株を除いた流通可能な株式の割合を示します。

浮動株の定義

東証の定義では、以下の株主が保有する株式は「安定保有株式」(非浮動株)として扱われます。

  • 筆頭株主グループ(10%以上保有株主)
  • 役員・特定親族
  • 政府・地方公共団体
  • 自己株式
  • 固定的な持合い関係にある事業会社

浮動株比率とIPO・上場審査の関係

東証プライム市場の上場審査では流通株式時価総額100億円以上・流通株式比率35%以上が基準として設けられており、浮動株比率はこれに直結します。公開規模(売出し株数・公募株数)の設定において、上場維持基準を満たすための浮動株比率の確保が重要な検討事項です。

TOPIX等の指数算出への影響

TOPIXは2022年以降、浮動株調整後時価総額ウェイトに移行しており、浮動株比率が低い銘柄はTOPIXへの組み入れウェイトが小さくなります。これはパッシブ運用(インデックスファンド)からの需要に直接影響します。

企業法務での実務ポイント

IPO設計において、創業者・VCの保有比率・ロックアップ条件・売出し比率を調整することで、上場後の浮動株比率を適切に設定します。上場後も大株主の株式売却に伴う浮動株比率の変化を継続的にモニタリングし、適時開示要件に従った報告が必要です。

関連法令

東京証券取引所有価証券上場規程(上場審査基準・上場廃止基準)

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