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前金制度

読み: まえきんせいど 

前金制度とは、株式の売買において注文・申込の時点であらかじめ購入代金の全額または一部を入金しておく決済方式のことです。IPO(新規公開株)の申込においては、ブックビルディング期間中に申込証拠金として前金が必要となる場合が一般的です。

IPO申込における前金制度の流れ

  1. 申込証拠金の入金:ブックビルディング申込と同時に購入代金相当額を証券会社口座に入金
  2. 当選の場合:入金した証拠金が購入代金に充当され、株式が配分される
  3. 落選の場合:申込証拠金(利息なし)が返還される

前金制度が設けられる理由

証券会社が前金を徴収する主な理由は、当選後の購入キャンセルによる損失リスクの回避です。IPOで当選した後に株価が公開価格を下回る見通しとなった場合、購入をキャンセルする投資家が出ることを防ぐため、申込時点で資金を確保しています。

資金効率への影響

複数のIPOに同時申込する場合、前金制度では各IPOの申込分の資金が並行して拘束されます。このため複数IPO同時申込を行う投資家は、前金不要の証券会社(後期型)との使い分けを検討することが一般的です。

企業法務での実務ポイント

IPO実施企業の法務担当者として直接関与する事項ではありませんが、主幹事・幹事証券会社の選定において個人投資家の申込利便性は公募消化率に影響します。また、前金として預かった投資家資金の分別管理は証券会社の義務であり、金融商品取引法上の顧客財産の分別管理規定が適用されます。

関連法令

金融商品取引法第43条の2(顧客財産の分別管理)

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