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公開価格

読み: こうかいかかく 

公開価格とは、IPO(新規株式公開)においてブックビルディング(需要申告)の結果を踏まえて最終的に決定される株式の販売価格のことです。一般的には「IPO価格」とも呼ばれ、投資家はこの価格で新規上場株式を取得します。

公開価格決定のプロセス

  1. 想定発行価格の設定:仮目論見書に記載する参考価格を設定(類似会社比較・DCF等により算定)
  2. 機関投資家向けロードショー:主要投資家への会社説明・需要感の把握
  3. 仮条件の決定:想定発行価格を基に上下10〜20%の価格レンジを設定
  4. ブックビルディング:投資家から申込数量・希望価格の申告を集める
  5. 公開価格の確定:需要が集中した価格帯(多くは仮条件の上限)で決定

公開価格と初値の関係

日本のIPO市場では公開価格より初値(上場初日の最初の約定価格)が高くなるケースが多く、平均初値騰落率は近年+40〜80%程度となっています。これは公開価格が「値ごろ感のある価格」に設定されやすい日本の慣行を反映しています。東証は2023年以降、公開価格のより合理的な決定を促す制度改正を実施しています。

企業法務での実務ポイント

公開価格の設定は企業価値評価の核心であり、低すぎる公開価格は既存株主への不利益(公募株への配分利益が市場に流出)となります。一方、高すぎる公開価格は公募割れリスクを高めます。適切な公開価格設定のために、複数のバリュエーション手法(類似会社比較・DCF・EV/EBITDA倍率等)を組み合わせた根拠の説明が重要です。

関連法令

金融商品取引法第13条(目論見書への発行価格の記載)

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