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公募価格

読み: こうぼかかく 

公募価格(Issue Price)とは、株式の公募(新株発行)において投資家が株式を取得する価格のことです。「公開価格」とほぼ同義として使われることが多く、ブックビルディングを経て最終的に決定されます。

公募価格の決定方法

日本では1997年以降、ブックビルディング方式が主流となっています。

  1. 想定発行価格(仮の参考価格)を設定
  2. 機関投資家向けロードショーを実施
  3. 仮条件(価格レンジ)を決定
  4. 投資家からの需要申告を集計
  5. 需要状況に基づき公募価格を決定(多くは仮条件の上限価格)

公募価格と公開価格の使い分け

厳密には、

  • 公募価格:新株発行(公募増資)における発行価格
  • 公開価格:IPOや売出しを含む広い意味での投資家への販売価格

IPOでは公募(新株発行)と売出し(既存株放出)が同時に行われることが多く、両者を合わせた価格として「公開価格」が使われます。

ディスカウントとその背景

公募増資における公募価格は、既存株主の権利保護と新株の消化確保のため、発表時の株価から数〜10%程度のディスカウント(割引)が設定されることが一般的です。

企業法務での実務ポイント

公募価格は有価証券届出書・目論見書への記載が義務付けられており、その算定根拠(類似会社比較・DCF等)の開示も必要です。第三者割当増資と異なり、公募は「特に有利な発行価格」の規制(会社法第199条第3項)の対象外となることが多いですが、株主への説明責任は伴います。

関連法令

金融商品取引法第13条(目論見書の記載事項)、会社法第199条(募集株式の発行)

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