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公募比率

読み: こうぼひりつ 

公募比率とは、IPOにおける公開株式総数(公募株数+売出し株数)に対する公募株数(新たに発行する株式数)の割合のことです。IPOの資金調達目的と既存株主のエグジット比率のバランスを示す重要な指標です。

公募比率の計算式

公募比率(%)= 公募株数 ÷ (公募株数 + 売出し株数) × 100

例:公募100万株・売出し150万株の場合
公募比率 = 100 ÷ (100 + 150) × 100 ≈ 40%

公募比率の意味するところ

  • 公募比率が高い(50%超):企業への直接的な資金調達が多い。成長投資資金の確保を目的とするIPOに多い
  • 公募比率が低い(50%未満):既存株主(VC・創業者等)のエグジット比率が高い。会社への資金流入は少ない

機関投資家・市場からの見方

機関投資家は公募比率が低い(=創業者・VCの売出しが多い)IPOに対して懐疑的な見方をすることがあります。「創業者が手放したい理由があるのでは」という懸念です。ただしVCのファンド存続期間による義務的な売却の場合は必ずしも悪材料ではありません。

企業法務での実務ポイント

IPO設計において公募比率は主幹事証券会社・既存株主・経営陣との交渉の焦点の一つです。資金調達目標額・既存株主の売却希望額・上場後の浮動株比率確保を総合的に勘案して設定します。公募比率は有価証券届出書に明示されるため、投資家への説明責任を果たせる合理的な設計が求められます。

公募比率とIPOの成否の関係

公募比率が著しく低い(売出し株が大半を占める)IPOは機関投資家から「創業者・VCが早期に売り抜けようとしている」との懸念を持たれる場合があります。一方で公募比率が高すぎると既存株主の希薄化が大きくなります。公募比率は通常40〜60%程度に設定されることが多く、会社の資金需要・株主のエグジット需要・市場の吸収力を総合的に勘案した設計が求められます。主幹事証券会社との協議で適切なバランスを決定します。

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