用語集

企業法務の用語集

お気に入り追加

休暇分散化

読み: きゅうかぶんさんか 

休暇分散化とは、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などに集中しやすい休暇を、地域や企業、従業員ごとに時期をずらして取得する取り組みです。旅行需要の平準化や交通・観光地の混雑緩和に加え、職場では業務の集中を避ける効果が見込まれます。

一律に大型連休を移す制度ではありません。企業では、年次有給休暇の計画的付与、取得奨励日の設定、交代制の休暇などを組み合わせて実施します。

休暇分散化が進められる背景

多くの人が同じ時期に休むと、交通機関や観光地が混雑し、宿泊料金が上がりやすくなります。一方、閑散期には観光需要が落ち込みます。観光庁は、休暇取得の促進と分散化を、国内旅行需要の創出・平準化につながる取り組みとして位置付けています。

企業にとっても、取引先を含めて業務が一斉に止まるリスクを抑えやすくなります。ただし、休む時期をばらばらにするだけでは引継ぎが増えるため、業務体制と併せて設計する必要があります。

参考:観光庁|休暇改革の取組

企業での主な実施方法

  • 年次有給休暇の計画的付与:事業場全体、部署ごとの交代制、個人別の計画表などで取得日を設定します。
  • 取得奨励日の設定:飛び石連休の間や閑散期を休みやすい日として案内します。
  • 交代制の長期休暇:部署内で時期をずらし、業務を止めずに連続休暇を確保します。
  • 取引先との調整:繁忙期、納期、担当者の不在予定を共有し、休暇中の連絡体制を決めます。

計画年休を利用する場合の要件

年次有給休暇の計画的付与を導入するには、就業規則に根拠を置き、事業場の過半数労働組合または過半数代表者との書面による労使協定を締結します。対象者、対象日、付与方法などを協定で定めます。

計画的付与の対象にできるのは、各労働者の年次有給休暇のうち5日を超える部分です。少なくとも5日は本人が希望する時期に取得できるよう残さなければなりません。なお、この労使協定を労働基準監督署へ届け出る必要はありません。

参考:厚生労働省|年次有給休暇の計画的付与制度の導入方法

参考:e-Gov法令検索|労働基準法

導入時に確認したい実務上のポイント

休暇を分散させるときは、対象部署の繁閑、最低限必要な人員、属人化している業務を確認します。休暇取得者に連絡が集中しないよう、代理担当者、承認権限、緊急時の連絡基準も決めておきます。

計画年休の日数が足りない新入社員や、休職者などの扱いも事前に定める必要があります。特別休暇を付与する、休業日として扱うなど、賃金上の取扱いを含めて検討しましょう。

休暇分散化に関するよくある質問

会社が年休の取得日を一方的に決められますか?

計画的付与として取得日を定めるには、就業規則の整備と労使協定の締結が必要です。計画的付与ではない年休については、原則として労働者が取得時季を指定します。

年休をすべて計画的付与の対象にできますか?

できません。各労働者について少なくとも5日は、本人が自由に取得できる日数として残す必要があります。

部署ごとに異なる休暇日を設定できますか?

できます。部署や班ごとの交代制、個人別付与などが考えられます。業務量と必要人員を確認し、対象者と日程の決め方を労使協定に具体的に定めます。

関連記事

関連用語集

36協定 ARCSモデル BPO CDP CSR IFRS T型人材 アクティブレスト アセスメントセンター アダプティブラーニング アルハラ イノベーション インクルージョン インディペンデント・コントラクター イントラプレナー インバスケット・トレーニング インフルエンサー採用 ウォームシェア ウォームビズ エクスパッツ エグゼクティブ・サーチ オフショアリング オーセンティック・リーダーシップ カスタマーハラスメント対策 カフェテリアプラン カーブアウト キャッシュ・バランス・プラン キャリアパス ギャップイヤー クロスファンクショナルチーム グリーン雇用 グローバル人事 ケースメソッド コンピテンシー コンプライアンス コース別人事制度 コーチング コーピング コーポレートガバナンス サクセッション・プラン サテライトオフィス サバティカル休暇 サラリーマン法人化 サードプレイス サーバントリーダー サービス残業 シェアードサービス シャドウワーク ジェンダーギャップ指数 ジェンダーフリー ジュニアボード制 ジョブシャドウイング ジョブホッピング ジョブローテーション ジョブ・カード ジョブ・ディスクリプション ジョブ・リターン制度 ストックオプションとは ストライキ スローキャリア セカンドキャリア タレント・マネジメント ダイバーシティ チームビルディング テレワーク ディーセント・ワーク デジタルネイティブ デュアル・システム トライアル雇用 トータル人事制度 ナレッジマネジメント ハインリッヒの法則 ハッピーリタイア ハロー効果 バランス・スコアカード バーチャルデータルーム パフォーマンス・デベロップメント パートタイム・有期雇用労働法(旧パートタイム労働法) ホワイトカラーエグゼンプション ポイント制退職金制度 ポジティブ・アクション ポテンシャル採用 マイスター制度 マザーズハローワーク ミドル・マネジメント メンター制度 モラルハラスメント モラールサーベイ ラーニング・オーガニゼーション リスケ レガシーコスト ワークシェアリング ワークショップ ワークプレイスラーニング ワーク・ライフ・バランス ワールド・カフェ 一時帰休 三角合併 不定愁訴 中小企業基盤人材確保助成金 二重派遣 人事システム 人事デューデリジェンス 人事考課 人材市場価値 人材投資促進税制 人気企業ランキング 介護基盤人材確保助成金 企業内大学 企業年金制度 休み方改革 休暇分散化 個人情報保護法 個人請負労働者 個別労働紛争解決制度 偽装請負 公務員の身分保障 内部統制 分離課税 初回雇用契約 助成金 労働基準法 労働契約法 労働施策総合推進法(旧雇用対策法) 労働災害 労働生産性 労働者派遣法 同一価値労働同一賃金 国会議員年金 国家公務員の給与 在宅勤務 地域限定型採用 変形労働時間制 多面評価制度 定年後再雇用 定期昇給制度 家族手当 就業率 就業規則 就職内定率 市場化テスト 希望留年制度 年俸制 年功制 年金改革 役割等級制度 役員退職慰労金 役職定年制 従業員満足 抜擢人事 教育訓練給付金 整理解雇の四要件 日雇い派遣 早期退職制度 春闘 時短促進法 最低賃金 服務規律 業績連動型賞与制度 次世代リーダー育成 次世代法 次世代育成支援 法定外補償制度 源泉徴収 環境教育 産業カウンセラー 発明対価 益金不算入 監査法人 看護休暇 睡眠負債 知的財産権 短時間正社員制度 確定拠出年金 社会人基礎力 社会保険労務士 社内公募制度・社内FA制度 社外取締役 社外監査役 競業避止義務 簿外債務 粉飾決算 紹介予定派遣 経済連携協定 継続雇用制度 継続雇用定着促進助成金 職務給・役割給 職種別賃金 職能資格制度 育休切り 育児介護休業法 自己申告制度 衛生要因・動機付け要因 裁判員休暇 裁量労働制 複線型人事制度 要員計画 証券取引等監視委員会 試用期間 転進支援制度 退職勧奨 退職年金制度 退職給付制度会計 通年採用 過労死 配偶者同行制度 間接差別 障害者雇用 障害者雇用率 隠れ失業者 集中ボーナス 雇用調整助成金 高学歴ワーキングプア 高年齢者等共同就業機会創出助成金 高年齢者雇用安定法
貴社の課題解決に最適な
弁護士とマッチングできます
契約書の作成・レビュー、機密性の高いコンフィデンシャル案件、M&A/事業承継など、経営者同士でも話せない案件も、
企業法務弁護士ナビでは完全非公開で相談可能です。貴社の課題に最適解を持つ弁護士、最大5名とマッチングできます。
弁護士の方はこちら