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企業法務の用語集
業績連動型賞与制度とは、会社・部門・個人の業績に応じて賞与額を決める制度です。売上高や営業利益、目標達成率などを算定指標に使い、あらかじめ定めた計算式や評価基準に沿って支給額を決めます。
固定的な支給月数を基準とする賞与よりも業績を反映しやすい一方、指標や配分方法が分かりにくいと、従業員の納得を得にくくなります。制度の目的、算定方法、支給条件を具体的に設計することが重要です。
算定方法は、まず賞与原資を決め、その原資を部門や個人へ配分する二段階にすると整理しやすくなります。
単一の指標だけでは短期的な成果に偏ることがあります。財務指標に加え、品質、顧客満足度、コンプライアンスなどを組み合わせる方法もあります。
導入前に、対象者、算定期間、支給日、業績指標、評価方法、欠勤・休職・中途入社の扱いを決めます。会社業績が基準を下回った場合に不支給とする可能性があるなら、その条件も曖昧にしないことが大切です。
計算式を細部まで公開しない場合でも、どの業績や評価が賞与に影響するのか、評価結果に疑問がある場合の確認先は示しておくとよいでしょう。
賞与の支給は法律上の一律の義務ではありません。ただし、就業規則や労働契約で支給条件や算定基準が定められていれば、その内容に従う必要があります。常時10人以上の労働者を使用する事業場で、賞与に関する定めを置く場合は、就業規則の相対的必要記載事項に当たります。
既存制度を従業員に不利な内容へ変更するときは、労働契約法上の不利益変更の問題が生じます。変更の必要性、内容の相当性、労働組合等との交渉状況、周知の程度などを確認し、一方的に進めないようにします。
就業規則や労働契約で不支給の条件が明確にされ、その条件に該当する場合は不支給となることがあります。最低保証額や具体的な算定式を定めている場合は、その内容に沿った判断が必要です。
賞与の定めを置く場合は、支給時期や算定基準などを就業規則等に定め、従業員へ周知することが重要です。評価の詳細をどこまで示すかは制度によりますが、判断基準が不透明だとトラブルにつながります。
不利益な変更は、原則として合意によることが基本です。就業規則の変更による場合は、変更の合理性と周知が必要になるため、影響を試算したうえで丁寧に説明しましょう。